1.はじめに (2006/1/1初版 2009/12/20追記、2019年3月、7月、2024年10月追記)
苗字の種類は、30万種とか10万種とか、言われております。(2000年頃)
なぜ、これほどの開きがあるでしょうか。
それは、本当に調査した人がいないで、推定を述べているからと思いました。(1999年)
それでは、30年かけて30万種の苗字を調べようと、思い立ち調査を開始しました。
予想に反して、4年でほぼ全国の苗字の調査ができました。(2003年12月)
1)調査結果: 苗字の種類は、漢字で10万2千種(読み15万種)であることが判明しました。
漢字で123,800種(読みで18万種)(2017年1月時点)
2)30万種説は、読みの苗字数です。
(でもこんなにありません。 読みで、18万種程度です)
3)「三〇万姓の調査から見えたこと」(光文社:丹羽基二) 2002年8月20日発売
著者の記述: 「同じ名でも読みが違えば分けて数える・・・」との記載をやっと見つけました
丹羽基二さんが苗字30万説は読みであることを、記述した本にやっと出会えました<2024年10月追記>
<著者の出版本には、苗字数(漢字か読みか)を明確にしたものがありませんでした>
2.全国の苗字(名字)について<当ホームページ>
1)苗字は、複数の電子電話帳(各種の会社)を使用して調査しました。(2003年12月)
2種の電子電話帳を使用しましたので、全国を2度調査したことになります。
2)2004年1月からは、投稿された苗字を調査して、掲載しております。
3)読みは、入手したデータ・ベースを整理して掲載しております。
・「フリガナ1〜6」は、多い順とかの区別をしておりません。
・「フリガナ」は、全てを掲載しておりません。
(手入力で、読みを入力することは莫大な時間を要するため実施しておりません)
・10軒以下の苗字は、推定の読みを入れているものもあります(全体の1%程度)
・投稿された読みは、簡単に確認して掲載しております。
4)外字苗字は、NTT電話帳(ハローページ)で、存在を確認して掲載しておりました。(2003年)
Webに掲載される外字情報から確認して掲載しております(2010年以降)
3.苗字本について
苗字本は、ロマンを持って読むと大変面白いですが、苗字の調査をしてみると、かなり
疑問点が浮かんできます。
1)本に掲載されている苗字でも、存在するとは言えません。
難読苗字等として、掲載の本は、3割以上の苗字が確認できませんでした。
難読や珍名関係は、約7割が確認できませんでした。
2)苗字の数が記載されている本は、信頼性が高いです。
3)佐久間ランキング
1972年(S47年)に発表された全国ランキングは、現在の電子電話帳で調べると順位は、
前後します。 (順位4000位までを発表)。
でも、医者の仕事をしながら、数名の人々と33年かけて調査たのですから、凄いですね。
3.1 「続・難読姓氏・地名大辞典「丹羽基二(にわもとじ)2005/6/25出版」からの感想
最近出版(2005年)された、苗字本で相変わらず、この著者は苗字数は30万種と言っています。
1) [はしがき]で、
筆者の集めた日本の苗字は、約30万個と述べていますが、発表例がありません。(注1)
また、著者の苗字には、多数の存在しない苗字が含まれているようです。
(数年前から、安価な電子電話帳で、簡単に苗字を調査できる時代なのですが)
(注1)「苗字大辞典:芳文館(1995/9/1刊行)291,531種(読み)」がありました。
2)[あとがき]の記述の抜粋
四十八願(よいなら):栃木県安蘇郡葛生町の郊外の地名。
調査してみると、葛生町からは、「四十八願」は1軒も発見できません。
つまり、苗字と地名は、一致していません。
3)苗字と同じ地名は、確かに沢山あると思いますが、苗字と結び付かないと思います。
理由は、ある地域で同じ苗字が存在するならば、苗字の意味を持ちません。
・この本の最初からの苗字20苗字(22種)について、検証して見ると、
・先頭からの苗字について、地名が乗っている市町村を調査してみると、驚くなかれその苗字が
その市町村にほとんど存在していません。
つまり、苗字と同じ(該当する)地名をピックアップしただけのように思われます。
詳細は、「続・難読姓氏・地名大辞典の感想」 をご覧ください
苗字 | 全国軒数 | 地名の存在地 | 市町村の軒数 | 備考 | |
20苗字 (22種) |
89,455軒 | 掲示31ヶ所 無し:24ヶ所 有り:7ヶ所 |
96軒(0.1%) |