苗字の由来 苗字数 外字苗字数 苗字大辞典 苗字大辞典・追補 苗字はおもしろい 地名と苗字 改版記録

苗字数(苗字の由来)
 日本の苗字数は、いくつか? 
    苗字数は、漢字で108,000種(読みで150,000種)と推定。 <2008/1/1現在>
    苗字数は、漢字で126,207種(読みで180,000種)と推定。<全国の苗字(名字)の推定値:2024/1/1現在>

   苗字数実績:漢字で124,407種 読みで170,000種掲載。   <全国の苗字(名字)の実績値:2024/9/1現在>
       ( 最近のデジタル庁情報:外字字形は163万(重複を除いて70万)のデータもある。
           「MJ明朝フォント」を分析した結果、外字形は2,756文字でした <24/10/19追記> )

 現在、公表されている資料(出版本&Web)の苗字数について、分析してみました。
No 項目 出版
 発表月日
苗字数
(読み)
苗字数
(漢字)
推定苗字数
(漢字)
備考
全国の苗字(名字)
 <当HP>
2009/11/1
2011/5/31
2017/1/1
2024/9/1
(150,000)
(170,000)
(180,000)
170,000
107,000
110,007
117,614
124,407
-

126,207
-
苗字大辞典
(芳文館:丹羽基二)
平成7年9月1日
(1995/9/1)
291,531 - 172,878
     注1
平成4年3月出版着手
(定価346,500円)
〃    推定値  - (175,872) - 104,469
     注2
存在する苗字数を推定
日本姓氏大辞典
(角川書店:丹羽基二)
1985年 133,700 - - 3巻:中古で19〜29千円
日本の苗字
(日本経済新聞)
1978年 110,867 - - -
苗字8万よみかた辞典
(日本アソシエーツ)
1998年3月26日 130,000 84,000 - 定価\7,400
6 日本人の苗字
三〇万姓の調査から見えたこと
(光文社:
丹羽基二)
2002年8月20日 注3 定価¥700(中古¥1)
(30万姓は読み数)

 注1 「苗字大辞典」は、苗字数291,531種を掲載していると記述されておりますが、苗字数(漢字)記載がありません
     サンプル調査をして、推定してみました。<推定苗字数(漢字)=172,878種>
     (存在しない苗字が、40%ほど含まれていると、思われます)
 注2 「苗字大辞典」での、苗字の存在・有無をサンプル調査したデータから、存在が確認できる苗字数を推定しました。
     <記載されている苗字172,878種から存在する苗字数は、104,469種(存在確率:60.4%)と推定しました>
 注3 丹羽基二さんが苗字30万説は読みであることが記述された本にやっと出会えました<2024年9月18日追記>
     著者が「同じ名でも読みが違えば分けて数える・・・」との記載をやっと見つけました

1 当HPの苗字数(実績)

年数 実績 月日 経過日数 苗字数  年間追加数 正字追加 外字追加 外字苗字
- 2000/1/1 0 0
6 101k実績 2005/12/31 2,191 100,913 813
11 109k実績 2010/12/31 4,017 109,440 1,998
16 116k実績(2) 2015/12/31 5,843 116,834 719 375 344 7,317
21 120k実績 2020/12/31 7,670 120,206 736 364 372 9,119
24 123k実績 2023/12/31 8,765 123,807 1,179 397 782 11,694
- 推定値 2025/12/31 9,496 126,207 2,400

1)最近は、年間約1,200種の苗字を追加しております。外字の追加が増えております(約 66%)
2)外字苗字は、多数あることが分かりました(戸籍上に登録されている字形は無数(最大116万)あるようです)


  横;経過日数、縦:苗字数

2 世帯数の推移
   明治8年から昭和30年までは、人口増加と世帯数増加は同様に増加する(表-1、図-1参照)が、それ以降は
  人口増加より世帯数増加が大である。  このことは、核家族化が進行したことになります。

1)NTT電話帳
  NTT電話帳は、3100万世帯を掲載しており、全国世帯数の4900万世帯の63%を掲載しています。
  この数値だけ見ると、全国の苗字が得られないように見えますが、苗字的には十分なデータと思われます。
  (昭和30年以降、人口の伸び率に比べ、世帯数の伸び率は約2倍で、苗字数は2×0.63=1.2倍が掲載されています)

2)苗字数の観点(NTT電話帳)
  明治8年(1875年)2月13日の平民苗字必称義務令により、国民は公的に名字を持つことになり、戸籍が作成された。
  ここで登録された苗字が現在も使用されています。 (理由がないかぎり改姓はできません)
   <新戸籍は、前の世帯の苗字を継続します>
   このことは、苗字は明治8年登録時の7倍(世帯数比)の発見が可能と言えます。(2005年当時)
  NTT電話帳は、4倍{=6.99(世帯比)×0.63(掲載世帯数比)}の発見確率と言えます。 十分な資料と考えられます。
  (現在は、NTT電話帳に難漢字を登録できますが、本人が戸籍上の苗字を登録をされていないケースが多くあります)

  表-1 人口増加と世帯数増加の関係
和歴 西暦 人口比 世帯比 人口(千) 世帯数(千) 世帯人数 備考
明治8年  1875 1.00 1.00 35,316 7,019 <=推定 公的に名字を持つ
明治33  1900 1.24 1.24 43,847 8,714 <=推定
大正 9年 1920 1.58 1.58 55,963 11,122 5.0
昭和 5年 1930 1.82 1.80 64,450 12,600 5.1
昭和 25  1950 2.38 2.34 84,115 16,425 5.1
昭和 30  1955 2.55 2.50 90,077 17,540 5.1 ここまでは人口増加、世帯増加同じ
昭和 35  1960 2.67 2.83 94,302 19,871 4.7
昭和 40  1965 2.81 3.32 99,209 23,280 4.3
昭和 45  1970 2.96 3.86 104,665 27,071 3.9
昭和50 1975 3.17 4.79 111,940 33,596 3.3
昭和 55 1980 3.31 5.10 117,060 35,824 3.3
昭和60 1985 3.43 5.41 121,049 37,980 3.2
平成2 1990 3.50 5.79 123,611 40,670 3.0
平成7 1995 3.56 6.25 125,570 43,900 2.9
平成12 2000 3.59 6.67 126,926 46,782 2.7
平成17 2005 3.62 6.99 127,768 49,063 2.6
令和2 2020  3.57 7.94 126,226 55,719 2.3  人口減少、世帯数増加

 図-1 人口比と世帯数比の関係